小心者でもできる金融機関への営業法

私は営業が下手であると自負しています。また引っ込み思案なので飛び込み営業というのも精神的にできません。そんな私でもできる金融機関への営業をご紹介します。

金融機関の見込み客になってしまおう!

私がおススメしたいのは、金融機関の見込み客になってしまうことです。実際にお金を借りる必要であれば、融資を受けるというのももちろんありですが、いきなり貸してくださいと言っても、怪しまれる可能性がありますのでまずは、


将来的に融資を受けたいのでそのときに判断してもらえるように話を聞いてもらえないでしょうか?

というスタンスで訪問することをおススメします。

地方の金融機関は低金利で苦しんでいますので、新規の顧客は基本的に歓迎です。でも、いきなり貸してくださいと訪問しても「資金繰りに苦しんでいるのかな?」と思われるので、

今は別にお金に困っているわけではないが、仕事も順調で今後さらに拡大が見込まれるのでいざお金が必要になった時に貸してもらえるように今のうちから準備しています 

ということをアピールします。このようなスタンスで訪問して、門前払いになることはまずありません。とは言え、資料を何も持って行かないと本気度が疑われるので、事業計画書、直近3年分くらいは確定申告書・決算書のコピー、事務所案内くらいは持っていくほうがよいです。

話を聞いてもらえたら、毎月月次の報告(大変かもしれませんが毎月売上、経費集計して報告書作りましょう)に伺いたいのですがよろしいでしょうか? とでも聞いてみてください。たぶんOKがもらえます。将来の見込み客なので金融機関としても断る理由がありません。

これで毎月金融機関に訪問する大義名分ができました。毎月、自分が何をしているのか?何が得意なのか?さりげなくPRしていくことが可能になったわけです。

月次の報告以外にも証紙の購入や近くを通った際などに挨拶に行くのもよいと思いますし、一番奥の席のほうで座っている人は支店長だったり、支店の偉い人だったりしますので、「支店長がいらっしゃれば一度あいさつさせていただきたいのですが」と伝えるのもよいでしょう。地方金融機関は支店長クラスでも士業の話を直で聞いてくれることも多いです(実は飛び込みで行っても、意外と話を聞いてもらえるのですが小心者には敷居が高い(笑)でも、見込み客ならどうどうと挨拶できるものです)。

どこの金融機関に営業をかけるのか?

信用金庫、信用組合、地方銀行に営業をかけるのがよいです。これらは地域密着型の金融機関なので小規模な行政書士でも融資の相手としてちゃんと扱ってくれやすいです。

県庁所在になるとメガバンクの支店もあったりしますが、営業先としてはメガバンクはここで書いている方法にあたってはおススメできません。メガバンクは規模が大きい融資がメインだからです。

地方銀行にも、第一地銀、第二地銀と2種類あって、第一地銀は信用金庫、信用組合、第二地銀と比較してやや親身さに欠けている(殿様商売的)面があるようですが、田舎に行くと規模が小さい会社が多いですから、第一地銀であっても営業先として候補に挙げてよいと思います。

信用金庫、信用組合はより地域密着の金融機関なのでよく話を聞いてくれますので近隣に信金、信組があれば必ず営業かけましょう!

この営業法を実践することによる副産物

この営業法の良いところは

月次報告のために毎月報告書を作る=毎月自分の経営を見直すことになる


ということです。日々の忙しさに追われていると、記帳すらもおろそかになりがちですがこの営業法では記帳を何か月も手を付けずにおくということは許されません。やらないと報告書が作れませんから。

手間はかかりますが、毎月経営を見直すことで自然と今までよりも業績が上がりやすくなりますので、このページを見て興味を持った方はぜひやってみてください。

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