行政書士が(創業)融資を受けるべき3つの理由

行政書士というのは自宅で開業して一人事務所であれば経費というのをだいぶ圧縮することが可能です。登録後の苦しい時期をバイトで乗り切るという方もいるので最低限事務所を維持していくだけなら維持コストはあまり必要ありません。

ある程度軌道に乗っている場合でも、あまりコストがかからない(利益率が高めな)商売ですから融資を必要としないという人も結構いると思います。私は現在事業のための借入が1000万円くらいありますが外部に事務所を建てるということがなければ融資は必要なかったです。

ただ、融資を実際に受けて見て以下のようなことを思いましたので、今融資の必要性を感じていないとしても一度くらいは融資を受けてみる、あるいは融資を受けるために行動してみるのがよいのではないかと思っています。

①お客様の気持ちがわかる

行政書士って経費を抑えようと思えばほかの商売と比べてだいぶ抑えられます。リスクが低くてよいことだとは思うのですが、あまりにリスクを抑えすぎるとお客様の気持ちというのがわからなくなるのではないかと思うのです。

借入をし、毎月資金繰りに悩むお客様。もし、あなたが許認可だけでなくコンサルティングとかも手掛けていきたいのであれば、お客様の気持ちが少しでもわかるように自分でも借り入れをしてみるというのはアリだと思うです。

私自身、毎月金融機関から一定金額プラス利息の引き落としがあることでプレッシャーがかかり、少しは資金繰りの大変さがわかったつもりですし、お客様とも資金繰りの大変さで話が合う機会も増えております。

②融資の実務経験を積める

中々、実務経験を積むのが大変な行政書士業界ではありますが、融資については自分でも申請可能なので自分自身で生の実務経験を積むことが可能です。

特に創業融資という形で申請できるチャンスは限られています。私自身今になって思うのですが、自分でも創業融資を申請しておけばよかったと思っている次第です。

実績ができてからの融資申請だと田舎ですと割合簡単に通ってしまい物足りなさすら感じてしまいます(それでも全くやったことがないよりはマシなのですが)。

これが創業融資だと実績もない中、今後の事業計画をしっかりと立てないといけませんから非常に貴重な体験だと思います。これから開業する方については創業融資の利用をぜひ検討していただきたいです。

利用の際は、国民政策金融公庫だけでなく、制度融資や地元金融機関のプロパー融資などいろいろ試してみるのが良いと思います。失敗してもよいと思うんです。それもまた貴重な経験です。

③自分の商売の業績向上につながります

私の場合、融資を受ける半年くらい前から金融機関に足を運び、事業計画書を見せたり、毎月の月次報告を行っていました。

その過程で私の仕事内容を理解してくださった担当者の方が仕事を紹介してくださったということがありましたし、私自身、毎月報告することで自分の経営状況を見直し、今後の対策を練ることで業績が向上していったという経験があります。

一人でやっているとつい甘えがちになってしまいますが、ここに第三者の目を意識せざるを得ない機会を作ることで自分を律することができると思っています。

以上、私が考える融資を受けたほうが良い3つの理由を挙げてみました。もちろん、融資を受けることで積極的に営業をかけられるといったメリットもありますので、「融資なんて…」、「金利かかるしなぁ」という方も一度利用を検討してみていただければと思います。



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