地方で開業するデメリット

特定の業務に特化することが難しい

人口が少なくなればそれだけ仕事の全体量も少なくなりますが、行政書士の数も少なくなりますから建設業許可でも農地転用でも来た仕事は何でもやるというスタンスであれば仕事の全体量が少ないこと自体はそれほどデメリットではないと私は感じています。

ですが、私がやっているように建設業許可や届出に特化していきたいということになると話は変わってきます。

まず、私が住んでいる胎内市を例に挙げると年間で数件しか建設業許可を新たに取る業者さんはいません。地元で建設業許可だけで食べていこうとしても十分な仕事量が確保できません。

私の場合は新潟県山形県とエリアを広くすることで建設業許可関係の仕事だけでも食っていける状態になっている次第です。なれない仕事に手間取るということはあまりありませんが移動に時間がかかります。今では一度の移動で複数案件扱うことも多く、1件当たりの移動時間は減少傾向ですが最初のころは1件用事を済ませたら後は帰るだけということも多く大変でした。

このように地方、それも田舎になればなるほど狭いエリアで特定の業務に特化するということが難しいです。行政書士の開業本などに「専門特化しなさい」みたいなことが書いてあったりしますが、地方だと専門特化できるだけの仕事量を確保することが難しいところも多いでしょう(開業当初は特にそうです)。

食っていくためには仕事は選ばず、来た仕事は何でも受けるというスタンスが必要なのかもしれません。それが苦でない人は良いのですが、私のように専門特化したい人にはなかなか厳しいのが地方での開業です。

ただ、そこを乗り越えてうまく専門特化できると周りにライバルがほとんどいない状況になるでしょうから、口コミでの仕事もどんどん増えてくると思います。特に難しいイレギュラーな仕事はどんどん回ってくるようになります。他では専門特化していない分、難しい仕事に対応できないのです。

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