焦げ付く債権と危険な兆候

お客様が増えていくにしたがって、仕事をしたにもかかわらずお金を払ってくれない(払えない)という方に出くわすケースが出てきました。

多少支払いが遅れても粘り強く催促したり、分割払いを提案することで大体は払ってもらえるのですが完全に焦げ付き回収不能となってしまった案件もあります。

何度も電話したり、近くを通った際には訪問もして、中々社長と連絡つかないなぁと思って、たまたま相手の会社名調べたら、社長が書類送検されてましたなんて事例もありました。

しばらくして社長と会って話したら、会社をたたむ方向だということでその債権は回収不能です。一応別会社として払いますと言ってはもらいましたが、基本的にはあきらめてます。

債権が焦げ付いたり、支払が遅れる会社ですが振り返ってみるとその兆候は見られていました。支払いについては現金払いでも後日の振込でも柔軟に対応している私ですが今後怪しい兆候が見られた場合は、書類提出時に払ってもらうか、許可証の引渡し時に現金払いを求めて少しでも回収の確率を上げたいと思ってます。

建設業許可手続き中に現れる兆候

危険度1
なかなか残高証明を手配できない
 会社によっては入金のタイミング次第で手配が難しい時期というのもあるためあまり気にしなくてよいかもしれません。多少注意が必要な程度です。多少支払いが遅れる程度で回収できなかったことはありません。

危険度2
社会保険料や事業税を滞納している
 ここから一気に危険度が上がってきます。今までトラブったところの共通点がこれです。焦げ付いたところは例外なく該当していました。払わなければいけないものを払っていない(払えない)ところが行政書士への報酬を払えるというのでしょうか?特に事業税なんて業績があまり良くない会社は金額もそれなりです。それを払えないというのは由々しき事態です。

危険度3
実費の立替を求めてくる
 回収できなかった場合に、証紙代の分こっちの損害が増えるので取引先が危険というよりは、立て替える行為自体が危険といえるでしょう。利便性を考え、信頼できる相手にこちらから提案するならともかく向こうから求めてくる場合は基本的に応じないほうが良いです。

赤字だったり、債務超過でも中小企業の場合は役員からの借入金もあったりして、決算書の数字が悪いから報酬を支払えない会社と判断するのは早計です。決算上、赤字でも債務超過でも上のような兆候がなければ、案外すんなり払ってもらえると感じています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です