ラーメン発見伝、続編のラーメン才遊記に登場するラーメン職人 芹沢達也(通称 ラーメン禿)の言葉は突き刺さるものが多い。
新規開業者からタダでいいから働かせてほしいと言われたどうしますか?
行政書士は実務経験なしで開業するケースが多いので人によっては先輩行政書士に弟子入りさせてもらい、タダでもいいから仕事を手伝わせてもらおうと考える人もいるかもしれません。
弟子入りする立場でも、弟子を取る立場でも見ておいたほうが良いラーメン禿の言葉があります。
参照 ラーメン才遊記 8巻71ページ
ラーメン才遊記の主人公がアルバイトの面接と合否を社長の芹沢から任されます。いざ面接が始まると、そもそも面接に来ない、遅刻、母親同伴で来る者などこれはダメだろうという人たちが続きます。
いよいよ最後の一人。そこにやってきた男性は、礼儀正しく、タダでもよいから雇ってほしいとまで言う熱意が感じられる人でした。主人公はもうこの人で決まりだろうと芹沢に報告したところ上記画像のやり取りに続きます。
バイト代いらないから弟子入りさせてほしい 仮にそういう人が来ても私なら採用しません。相手が仕事に責任を負わないこともありますし、私自身だって、お金払ってないから言うべきことを言えないような気がします。何か弟子がやらかしても「タダで手伝ってもらってるんだから」という気持ちが先に来て、うやむやなまま終わってしまいそうです。
弟子入りをしたいという人は、バイトとして採用してもらうのではなく、お金を払ってでも弟子にしてもらうというのもありなのではないかと思います。
以前ある行政書士さんのホームページでお金を払えば、事務所で見習いをさせてもらえるというものを見たことがあります。
当時は「仕事を手伝うのに金取られるのかよ~」と思ったのですが、今になってみるとありだなと思います。お金を払って見習いさせてもらうのであれば、相手にきちんと教える義務が生じるわけですから。
ボランティア同然で仕事をやる行政書士がいるらしいですが
ちょっと話は変わりますが、行政書士は定年退職した役所職員の方が登録することも多いです。そういうかたって年金もらえて老後の心配もないので社会貢献ということで行政書士登録をすることもあるみたいです。
それで普通の報酬よりだいぶ安く仕事をやることもあるみたいですが、それ相応の責任を負うのであれば、相応の報酬をもらわないとだめだと思うのです。
仕事でミスをしたとき不利益を被るのはお客様です。タダだから、安いから失敗してもよいなんて相手は思わないと思います。行政書士というプロに頼んでいるのだからちゃんとやってくれるだろうと相手は思っているはずです。
でも、ボランティアやだいぶ安い報酬で請け負った行政書士がそこまで責任感をもって仕事ができるでしょうか?私ならタダだから、安いんだからとどこかで手を抜いたり、壁にぶち当たるとすぐにあきらめてしまいそうです。
そのようなことになるくらいなら自分がやる仕事に対して、適切だと思う報酬をちゃんと請求していきたいと思っています。私は仕事で成果が出なければ報酬がもらえないと思うえばこそ難しい案件でも何とかしようと思うタイプです。
責任を負うのであれば相応の対価を求める
責任を負わせるのであれば相応の対価を払う
これを忘れないようにしたいものです。
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