建設業許可を取ると許可業者の情報が公開されるという話を聞きましたが本当でしょうか?
本当です。県庁に行くと許可申請書や届出が見られるようになっています。
行政書士 齋藤
建設業許可を取る際に作成した申請書類や許可後に作成した変更届は、新潟県でも山形県でも県庁に行くと閲覧できるようになっています。山形県は閲覧申請書を書かないといけませんが、新潟県は県庁の7階に行き、自由に棚に入った申請書類等を閲覧できるようになっています。信用情報調査会社の方や取引先の調査に来た方が日々書類を閲覧しています。
ただ、書類を閲覧できると言ってもすべての書類が公開されているわけではありません。法人の役員や従業員である専任技術者の方の住所や生年月日といった個人情報が書かれている書類は閲覧できません。納税証明などの各種公的な証明書も閲覧不可となっています。
誰でも閲覧して得られる情報としては、役員の一覧、建設業に従事する方の人数、工事実績、社会保険の加入状況、財務諸表などが挙げられます。これらは許可を取ることでその気になれば誰でも知ることができる情報となります。
建設業許可を取得後、毎年の決算変更届を行う必要があります。更新前に5年分慌てて提出される方もいますが、今後の取引などを検討して他の会社の方が許可書類の閲覧に来ることも十分考えられます。ちゃんと経営している会社であると示すためにも毎年届出は出していきましょう。