行政書士 齋藤
建設業許可を取るための裏技や抜け道はないのかと聞かれることはありますがそのようなものは無いです。許可の条件を満たしていないのであれば建設業許可は取れませんし、それでも取れるとすればそれは違法な申請でしょうからやってはいけないことです。
他で相談して、許可が取れないと言われた方の許可を取得し、「裏技みたいですね」と言われることもありますが、それは許可を取れる条件を満たしていないかや親族の方などの力をお借りできないか 様々な可能性を検討した結果であり、条件を満たしていないのに裏技や抜け道的な申請をしたわけではありません。
裏技や抜け道を探すのではなく、本当に許可を満たしていないか会社に所属している方のキャリアをまずよく確認することから始めてみましょう。もし、社内にいる方では無理なら親族の方や取引先、その他知人の方の中で協力していただける方がいないか探してみましょう。あらゆる可能性を検討してもダメな場合は仕方ないのですが、実は許可を取れる可能性を満たしていたということもあります。
私は以下のようなことに気を付けて確認しています。
経営経験が足りないとき（確認資料がないとき）
・社長、従業員の方を含めて社内にかつて建設業の個人事業主や一人親方を5年以上やっていたかはいませんか？（ちゃんと確定申告をしていて、その時の書類が残っている。請求書等も残っていると一番良いです）
・お父さんがかつて建設業の個人事業主や建設会社で役員をしていたことがあり、今はもう他では働いていない。
・確定申告書などが残っていないとしても建設業許可や解体工事業の登録をしていた時期がないか？かつての取引先から協力を得て、証明してもらうことはできないか？
実務経験が足りないとき（確認資料がないとき）
・今までやってきた工事の中に〇〇工事に該当するような工事内容はないのか？
例えば、山形県では1か月1日でも工事をしていれば1か月の実務経験として認めてくれますし、メイン工事に付帯するよな工事でも実務経験として認めてくれる場合がありますから工事作業内容を細かく確認しています。
・工事の請求書などがなくてもそれを補完してくれる資料（日報など）がないか？
・許可に必要な資格で取れそうなものはないか？