板金工事会社は、板金工事の許可だけ取れば大丈夫なのか?

板金工事業を営んでいます。最近は社屋、工場など面積が広い案件の問い合わせが増えてきているため建設業許可を取りたいです。板金工事の許可を取れば大丈夫ですよね?

板金工事業の許可は取るべきでしょうが、板金工事業以外の許可も取ったほうが良いかもしれないですね。

行政書士 齋藤

板金工事業を営んでいるから板金工事業の建設業許可だけ取れば良いかというとそうとは限らないので注意が必要です。板金工事業を営んでいる建設会社さんの場合、外壁の板金工事だけでなく、屋根の板金工事を請け負うこともよくあることではないでしょうか?

外壁の板金工事は、板金工事業となるのですが、屋根板金工事については屋根工事業となります。これは材質問わず、屋根ふき工事は屋根工事になるとされているからです。

このためうちは外壁の板金工事しかやらないということであれば、板金工事業の許可だけ取れば良いかもしれませんが、実際は屋根板金工事を扱う方も多いと思われるので、私は板金工事業と屋根工事業の同時取得をお勧めしております。建築板金技能士1級など板金と屋根同時に技術者の条件を満たせる資格がいくつかあり、板金工事業者さんにはその資格をお持ちの方がいるケースが多いので板金と屋根は同時取得できることも多いので、ぜひ同時取得をご検討ください。

また、板金工事の他、窯業系サイディングの外壁工事も行っているという場合は、タイル・れんが・ブロック工事業の許可も取得しておくほうが良いでしょう。2級建築施工管理技士(仕上げ)、1級建築施工管理技士のどちらかをお持ちの方が社内にいると板金、屋根、タイルの3業種を同時にカバーできますし、他の建築関係の工事に幅広く対応できるようになりますのでが今後建築関係の工事を幅広く取り扱っていきたいという場合はおススメの資格です。